1から学ぶ 仮想通貨

仮想通貨のリスクは必ずおさえておく

仮想通貨をつかった取引をする際には、どのようなリスクが生じるのかも基礎知識としておさえておく必要があります。

まず、仮想通貨の取引は、株式や債券、FXなどといった金融商品の取引と比較するとハイリスクなものであることは留意しておかなければなりません。一般的な金融商品の取引は、取引所が設けた数々の規制のもとで実施されており、価格の急激な上げ下げが起きると、投資家の利益を守る目的で値幅を制限したり、取引自体を一定時間中断するなど、様々な措置がとられます。しかし、仮想通貨には、このような歯止めをかける仕組みが基本的には存在しません。そのため、得られる利益は大きくなりやすく、損失も膨らみやすいのが特徴で、損失を減らすためには法定通貨か別の仮想通貨に換金する必要があります。

取引所自体にもリスクがひそんでいます。取引所はほとんどが営利企業であるため、資金繰りが悪くなって倒産する可能性が常にあります。また、仮想通貨の取引はインターネットを介して行うため、取引所のサーバーを狙ってサイバー攻撃を仕掛けられるおそれもあります。一度ハッキングされると、復旧させるために一時的に取引を停止せざるを得なくなり、長引くと通貨の価格の暴落につながります。さらに、日本で過去に起こった事件からも示すように、取引所の経営者自体が不正をはたらき、顧客の資産を自分のものとしてしまう可能性もあります。

仮想通貨のリスク